父の死から一ヶ月。ずいぶん長い時間が経った気もしていたが、それでもまだ一ヶ月なのだ。
一人の人間が「死」という出来事をきっかけにこの世からいなくなる、言葉にするとたったそれだけのことばだけれど、生き残った者には何かといろいろ片付けなければならないことがありそうだ。

死亡届や年金関係など役所関係は、いちど役場に行ってみると、あれよあれよと指示されるがままに窓口を転々としているうちにいつの間にか終わったという感じだった。もしかしたら、傍目にはとても面倒くさいことだったのかもしれないけれど、葬儀後&「俺しかやる人間いないもんな」的ハイテンションのせいでそれほど苦に感じなかっただけかもしれない。でも、とにかくこういう手続き関係は高度にシステム化されているはずなので、一昔前に比べれば楽になった部類のものなのだろう。たぶん。

その他、これからも銀行関係や保険関係など、これから解決しないといけない問題はいろいろとあるのだが、とにかく「揃える書類」というのが、各方面によって異なっていて、把握するだけでも大変だ。場合によっては「故人の出生から死去までの戸籍謄本一揃い」ということもある。

そんなわけで、専用ノートを一冊もって、それにTO DOリストやお金の出入りを記録することにした。
選んだのは無印の「紙クロス 手のひらサイズポケットノート」である。値段は200円弱といったところか。

中身はごくふつうの方眼。

モレスキンモールスキン?)を使うようなオシャレ番長になれる自信がなかったのでモレスキンを選ぶということはなかったのだが、何かとレシートや領収書など、サイズの違う書類をとっさに受け取ることが多いので、モレスキンを参考に、「何か用ポケット」自作した。まず、紙を背表紙の大きさに合わせて切り、蛇腹部分を適当な大きさで作る。

あとは組み立てて貼れば・・・

出来上がり。

背表紙裏にしっかりと貼り付ける。

こんな感じで、こまごましたレシートなどをとっさに保管するのに便利。ただし、改めて領収書綴りを別に作る必要がある。もしかしたらもっと強度のある紙素材で作ったほうが良かったかもしれない。

表紙をめくったところに昼食後の集合写真を貼ってみた。父の様態が急変したのはこの日の夕方。この写真はまさに父の生前最期の写真、家族揃った最後の写真。自分にとってこれからも特別な一枚。