大宰府ネタを引きずっているが、いまどきの七五三はほんとうにお土産が豪華。昔はお守りと千歳飴ぐらいだったが、いまはそれプラスお弁当セット、色鉛筆一式、アルバム等々・・・。前回のときもかなり驚いたが、今回は「天神さまぬりえ」というものまで入っていた。

とにかく菅原道真の一生を塗り絵で紹介というものだが、その生涯の最後はやはり物悲しい。

やはり七五三の子どもたちが対象のためか、大宰府に流されたことは書いてあるものの、その理由が当時菅原道真がおしすすめた天皇中心の中央集権的な政策に反発する藤原時平藤原氏との確執や天皇上皇との確執に巻き込まれた云々ということには触れられていない。自分がもしこのぬり絵の担当者だったら、次のような感じになって、もっと劇的なぬり絵になっていたにちがいないと思う。

てんじんさまが しんだあと みやこでは いへんがあいつぎました。 せいてきだった ふじわらときひらが きゅうしし、だいごてんのうの おうじさまたちも つぎつぎと おなくなりになりました。さらには はなしあいをしている きゅうちゅうに かみなりがおちて たくさんのひとが なくなりました。このようすをみてしまった だいごてんのうも それからまもなく びょうきになって なくなってしまいました。てんじんさまが らいじんとなって たたっているのではないかと おそれた ひとびとは きたのてんまんぐうを こんりゅうして てんじんさまの たましいをしずめました。そして ときが ながれ てんじんさまは がくもんの かみさまとして ひとびとに たいせつに されて したしまれています。