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このところ朝が早い(6時半スタート)からだからだろうか、夜も11時ごろになると眠くてたまらない。下手すると0時前に寝てしまうこともある。
妻はいつも服を買う店のセールに参戦するため、長男が登校した直後に福岡へスタート。ウニャ子は自分が送っていく。
今朝、妻が娘に「自分のパジャマは自分でたたみなさい」と言うと、娘(3歳)は「・・・なんで私がパジャマたたまなきゃならないのよ・・・お母さんのバカ・・・」と小声でブツブツ言っていた。お前は中学女子か?
娘を保育園に送ったあと、家に帰って何気無く目についたYMOの『technodelic』を聴く。雨の降る朝から聴く音楽としてはどうかという疑問は多少残るが、新しいオーディオ(ミニコンポだけど)になって、いままで聴こえていなかった音が聞こえるようになったのが新鮮。
最近はマンガを結構買った。
例えば去年うちの子らと一緒になって観ていたアニメ『UN-GO』のコミカライズ版。アニメが面白かったのでこちらも購入。キャラクターデザインや絵柄も好みだったので楽しく読めた。(高河ゆんって、久しぶりだな・・・。)
UN‐GO 敗戦探偵・結城新十郎(1) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: 山田 J太,「UN‐GO」製作委員会
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/05/09
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- 作者: pako
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大震災後に日本において、これほど坂口安吾的なものがリアリティを持つとは、確かにそう言われてみればそうだが、思わず虚を突かれたというか、思わず安吾をいろいろ読み返してしまった。アニメの企画自体はおそらく震災以前からあって、たまたまタイミング的にこうなってしまったのかもしれないが、企画者やスタッフの慧眼には恐れ入ったという感じだ。
ポスターなどのキービジュアルに「堕ちよ、生きよ。」とあるように、アニメでは「堕落論」の一節が何度も主人公結城新十郎によって語られ、これが作品全体を貫くモチーフとなっている。*1
人間は変わりはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。
最終話予告においては「余はベンメイす」からの一節が使われていて、自分のふだん考えていることとも相まって、印象的だった。
然し、真理というものは存在しない。即ち真理は、常にただ探されるものなのです。人は永遠に真理を探すが、真理は永遠に実在しない。探されることによって実在するけれども、実在することによって実在することのなに代物です。真理が地上に実在し、真理が地上に行われる時には、人間はすでに人間ではないのですよ。
マンガ自体は、一冊はアニメを忠実にコミカライズしたもので、もう一冊は敗戦探偵結城新十郎が成立するまでの前日譚といった感じ。超絶本格推理を求める人や、いまどきのアニメにはついてけないという人には不向きかも知れないが、上に引用した坂口安吾の言葉にうなずくものがあるひとにとっては読む価値がある作品だと思う。
*1:とはいえ、原文そのままというわけではないようだ。