じつは意外と文房具というものが好きで、気に入ったものはずっと使い続けるタイプ・・・のはずだった。若い頃はデザインの可愛ささえクリアすれば、書き味が悪かろうが多少は我慢して使ってきたが、さすがにこの年になると合理性・機能性に劣るものはちょっときつくなってきた。それとは関係ないと思うが、もうHBの鉛筆やシャーペン芯を使うと腕が痛くなる。もうここ何年かはBまたは2Bの鉛筆ないしシャーペン芯しか使っていない。

そんな自分にとって、デザインは大好きだけど使い勝手が悪いベストワンのペン、それがBIC社の4色ボールペンだ。

BICのロゴも、made in franceのロゴもオシャレで見た目は確かに可愛いんだけど、インクがかなり問題。冬の寒い時期になるとインクが硬化してかすれる。もしくはまったく書けなくなる。しばらくお湯につけているとまた書けるようになる・・・って、今どきどこの北部戦線戦記ものだよ!

結論から言えば、なかの芯を変えればいいわけだが、純正のBICリフィルにしたとしても問題が解決するとは思えないし、そもそも、こんな田舎町にBICの替えボールペン芯なんて売ってるわけがない。

しかし、今後のことも考えれば、手に入りやすいリフィルを使えるようにすれば、これからもずっと使えるわけだ。しかも国産メーカーのものが使えれば、「外見はBIC、中身は三菱のジェットストリーム」という、車で例えると「外見はゴルフ2、中身は日産ティ−ダ」みたいな絶対不可能な夢コラボも、ボールペンという別の戦場ではあるが可能になるのでは!?


とりあえず近所のドラモリに行ってきた。ジェットストリーム用の替え芯はなかったので、これまた学生の頃からお世話になったパイロットの「ハイテックC」用の替え芯(厳密には「ハイテックCコレット」用)を4色購入。単色ボールペン用ではなく、やはり4色ボールペン用の替え芯を買ったほうが無難かも知れない。
しかし現実はそう甘くないのである。直径はほぼ一緒のようだが、リフィルの長さも全く違う。ぜんぜん短い。このままでは使えない。

いろいろ考えた結果、とりあえず最初から入っていた純正のBIC替え芯と同じ長さになればいいわけだ。
そう考えるとBIC替え芯をノック部分から下のほうを切って、それに「ハイテックC」用の替え芯を合わせて元の長さになるように改造すればいい。ジョイントは、クリップを改造してそれらしいものを作る。

がったーい。

下がもともとから入っていたBIC替え芯。上が改造合体替え芯。特に長さを測ったりせず目分量でやったが、なかなかいい感じなのではないか。

つ、使える・・・。使えるぞ!と、これ以降、ますます我が家で出番が多くなったBICの4色ボールペン。この可愛さで、しかも中身はパイロットのハイテックC!
妻のホワイトデーの贈り物にしようとして「いらない」と言われたことを除けば、完璧すぎるだろ・・・。

ただ一つきになるのは、ペン先の出口と、ハイテックC替え芯の大きさが若干ミスマッチかもしれない、ということである。穴の径にくらべて替え芯が細いので、その隙間のぶん、書くときに芯先がすこしソフトに感じるのが気になるときがある。
とはいえ、気になるときがあるぐらいなので、自分としては許容範囲。いつかもう一本買って、ジェットストリーム化してみたい。