気がつくと空には夏の雲。

授業や論文書きに追われて、気がつけば6月も半ば。「もういいや・・・また来年にでも応募しよ・・・」と諦めかけていた論文を思い立って同時に2本書き上げて提出したのもつい先日。いろんな意味でデッドラインを超えてきたようだ。

どうしてこんな力が出たのかはわからないが、5月の終わりに東京に行き、フランシス・ベーコン東京国立近代美術館)とラファエロ国立西洋美術館)、そして貴婦人と一角獣タペストリー(国立新美術館)見てからそれまでの後ろ向きモードが若干ではあるが改善された気がする。
一人旅による気分転換が功を奏したという単純な話だと言えなくもないが、とくに貴婦人と一角獣には霊感めいたもの与えられた気がする。会場に脚を踏み入れた瞬間、鳥肌が立った。

宿は浅草橋のビジネスホテル。浅草と浅草橋はちがうのね・・・と思いつつ、一駅前で降りて夕暮れの浅草をぶらぶら。アニメの中だけのネタかと思ってたけど、ほんとうに外国人観光客って新撰組コスプレセットとか、ちょんまげズラとか買うんだな・・・。

浅草はなんだか寿司屋が多い。寿司屋をたくさん見ていると寿司が食べたくなった。かといってあまり本格的な店に入っても支払いできないので、すしざんまいとか、すし大車輪とか、そういう一見チャラい感じの回転寿司に入った・・・と思ったら、寿司が回ってないタイプの店だった・・・。人生終わったと思った。
でも、手ごろなセットもあって、それと生ビールでまぁまぁ良心的な値段。しかも、ふだん食べなれている回転寿司とは次元の違う美味しさ。イカって、こんなに口の中で溶けていくものだったっけ?シャリって、こんなに口のなかでフワッととけていくものだったっけ?結果的には大満足で店を出る。

浅草寺の参道から、思いがけず東京スカイツリー

東京スカイツリーとうんこビル。

とにかく東京スカイツリーを見ている人が多い。そんなにみんな東京スカイツリー好きなのか?と思いつつホテルに帰ってテレビを見ていると、その日はたまたま東京スカイツリー開業一周年らしくて、特別なイルミネーション発光が行われたらしい。
若い頃なら「エエーッ!マジでー!」とカメラ片手に浅草駅前まで走っていったろうけど、そこまでスカイツリーに思い入れもなく、ビールを飲みながら、その日買った図録を眺めた。