ゲラの校正(×2)や書類もろもろを書き上げてホッとしていると、長女ウニャ子が発熱。朝晩の冷えと、日中の残暑の厳しさ、そして何よりもこのところの湿度の高さで少し喘息も出ている模様。そういうわけで木曜日は保育園もを休んだが、昨日の時点でかなり元気。しかし念のため大事をとって金曜日も休んだが、今週末は3連休だったのね・・・。そんなわけでウニャ子は5連休。

公募関係で「教育上の抱負」というものを書くことがあるのだが、さすがに昔と違って、実際のささやかな教育経験から言えることや、それをふまえてやりたいことなどを書けるようになっていて、自分でも驚いた。何かを長くやり続けるということはこういうことか、と思った。

京極夏彦鉄鼠の檻』、内田樹『修業論』読了。ウチダ本は分量も少ないので一日で読んでしまったが、まぁ、いつもの話といえばいつもの話だった。しかし、ウチダさんにとっての方法序説というか、方法論としては興味深いと思った。

京極夏彦鉄鼠の檻』の1500ページは数字だけでも圧巻だが、内容も濃いものだった。ちゃんと読んだら禅の歴史とか考え方の理解に資するところが多いと思う。各宗派の関係性(臨済とか曹洞とか)の理解が物語の理解に関わってくるので、このあたりの記述は丁寧に読んだほうが良かったかもしれない・・・。また・・・いつか時間があったら・・・読み直すかも・・・。とはいえ、今まで読んだ京極本のなかでは一番おもしろかった。まだ4冊目だが。
しかし、自分の子どもたちも含めて、いまの若い子は幸せである。それはネットですぐに検索ができるからとかそういうのじゃなくて、たとえば禅とか、精神分析とか、霊と脳とか、民俗学とか憑物や信仰といったものに興味がわく中学2年生ごろになったころ、彼らには京極本があるのだ。自分達のころにもムーとかいろいろ怪しいムック本があったが、いまでもあるのだろうか?
京極先生のような黒の指貫グローブ(本人曰く「手甲」)の似合う大人になりたい。