昨夜、温泉からの帰りの車の中で長男坊が「生まれ変わりとか前世の記憶とかは科学的に説明がつく」という話をし出した。録画してあったNHKの超常現象特集をちょうどその日の昼間にを見たのだった。
内容は心霊現象や超能力やテレパシー、生まれ変わりなども或る程度までは物理的・脳科学的に説明がつくという、いかにも長男坊が好きそうな話だった。(阿部寛がナビゲーター役だった。)
しかし、ここで彼の中で一つクエスチョンが生じるわけである。小学校の校長先生は訓示などで「一度死んだら生き返ることは無い。だから命は大切にしなければならない」と言うわかだが、この校長先生の話と「生まれ変わり」の話はどう関係するのか。死んだら生き返らないということと、死後はまた生まれ変わるということは、一見すると真逆のことである。
どう考えても校長先生の言うことのほうが正しくまっとうであり、生まれ変わりや輪廻転生という概念自体、ある世界観・宗教観に限定されるものではあるのだが、そのあたりの細かいことは「聖☆おにいさん」にまかせることにして、妻が次のように説明した。
仮に生まれ変わるということがあったとしても、その生まれ変わった人間は今いる自分ではない。もう今の家族や友達と出会うことも無く記憶も何もかもなくなって、まったく別の存在として生きることになる。その意味では一度死んでしまったらもう自分は自分ではなくなってしまう。だから今生きている自分を大切にしなければならない。だから自殺なんてしてはいけない。
そんなこんなを話しているうちに家に着いたのだが、いつのまにか妹のウニャ子が静かになっている。しかも泣いている・・・。ウニャ子的には「死ぬ」とは「いなくなる」という話がとてつもなく怖かったらしく、その話のあいだ必死に楽しいことや面白いことを脳内再生しようよしたらしいがダメだったらしい・・・。
家に入ってもしばらく泣いていたが、フルーツを食べたら元気になった。いつもは女王キャラのウニャ子だが、ときどきこういうことがある。

今日は小学校の終了式。小学2年生も今日まで。来年度から長男坊は3年生、ウニャ子は年長組である。