朝、書こうと思ったら、メンテナンスのためはてなが使えなかった。

昨日はお昼からスペアリブを煮る。

高山さんのレシピどおり、30分間、肉と生姜と酒を弱火で煮て、それから砂糖と醤油を加えてさらに40分ほど弱火で煮る。

そのあいだにドイツ語を訳したりしているとあっという間に40分経っていてので鍋を開けてみるといい具合に煮汁が煮詰まって飴色のトロトロに。

夕飯のときに食べてみるとなかなか上手くできていて美味しかった。

もし自分のお店(古本カフェ・ギャラリー『トネリコ』)でランチとして出すとしたら「スペアリブの黒糖煮ランチ。サラダ、デザート、コーヒーつき。1200円。」といったところだろうか。最初は800円ぐらいかなと思ったが、他の材料のことを考えるとどうも採算が合わないような気がして、ちょと高めに設定してみた。

夜はNHKの「大化の改新」についての新説の番組を観る。
自分達が習った歴史では、蘇我入鹿もその父の蝦夷も、天皇をないがしろにして自分たちの権勢を欲しいままにし、彼らを中臣鎌足らがやっつけることで始めて天皇中心の律令制度が確立したということになっていた。つまり彼らは悪役だ。

しかし、今までの調査によると、蘇我氏の邸宅や寺院はちょうど奈良の都を外敵から守るように配置されていた。この場合の外敵とはまさに唐王朝である。

しかも、海外の情報収集もしっかりやっていた蘇我入鹿は、どう考えても唐の強大な軍事力に抵抗するのは得策ではないと考え、都の防衛も考えつつ、侵略されないように唐と外交的なつながりを強めることで政策的にも防衛策を張り巡らせていたらしい。

そうかんがえると、大化の改新というのは、権力を振り回す悪者が政治的理想に燃えた者達によってやっつけられる、といった話ではなく、現実的でクールな状況判断をする蘇我氏に対する反動的保守派による反乱ということになる。

実際、大化の改新後にすぐ律令制度が始まったわけではなく、むしろ皇族が遊べる水場を作るために大きな運河を作ったり、新羅に肩入れして唐にケンカを売ってボロクソに負けたり、けっこうグダグダだったらしい。

少数だけどものごとをけっこうクールに考えている人が、多数派であんまり考えていないひとに困らされるというのは、いつの時代でもかわらないのかな?と思った。


その後、チャンネルをかえると「千と千尋の神隠し」があっていたので結局最後まで観てしまった。呼んでいる〜♪・・・(歌詞うろ覚え)