昨夜、アルチュセールの『マルクスのために』を原書(『Pour Marx』)を参照しながら読む。翻訳ではサラッとした感じで訳されているところが原文ではもっとネチッとした、裏の意味がありそうな言い方だったり・・・。それは置いといて、メルロ=ポンティも「戦争は起こった」という論文(エセー?)で、戦争がどれほど自分も含めて若者の青春や夢、そして学ぶということそのものを奪ったか、戦争が起こる前、どれほど自分たちが夢のような平和を享受していたかということを思い知らされたことか、というようなことを語っていたが、同じようなことをやはりアルチュセールも語っている。アルチュセールメルロ=ポンティの10歳下。

歴史。それは、人民戦線とスペイン戦争以来、われわれの青春を奪い、要するに戦争のあいだに、事実による恐ろしい教育の傷痕をわれわれに刻みつけた。
マルクスのために』p.27